追善供養の意味
供養とは何か
「養」という漢字は「最高の捧げもの」
という意味があります。
つまり「供養」とは、
「最高の捧げものをお供えする」
という意味になります。
「最高の捧げもの」とはなんでしょうか。
お供物?お花?そうではありません。
皆様が大切な故人様に対する
「感謝の心」と、皆様とともに祈る
「お経」の功徳に他なりません。
なぜ供養を行うのか
供養を行う理由として3つあります。
1.ご先祖様に支えられて生きているから
2.仏さまの修行を助けるため
3.家族、親族の絆を繋ぎとめる
ということです。
1.ご先祖様に支えられて生きているから
私たちの命は、当然ながら私たちだけのものではありません。ですが、どこか「自分の命」を「自分だけのもの」のように感じてしまう人が多くいます。そうではいけません。私たちには「親」がいて、「祖父母」がいて、「ご先祖様」がいらっしゃいます。私たちには10代遡ると1024人、20代遡ると100万人を超えるご先祖様がいらっしゃいます。もし1人でも欠けていたら、私たちの命は存在しておりません。だからこそ私たちは、「いただいた命」に感謝し、故人様、ご先祖様を大切にしなくてはいけないのです。
また、ご葬儀と同じように「人の死」に触れることで、「命の有限性」、「命のありがたさ」を気づかせてもらう場でもあります。
2.仏さまの修行を助けるため
人は亡き後、仏様となって終わりではありません。仏様としての修行がまた始まります。その修行を後押しするのが「追善供養」です。私たちの「感謝」と「祈り」の功徳によって故人様が、お釈迦さまのような素晴らしい仏様になれるよう共に祈りましょう。皆さんが故人様、ご先祖様を大切にすればするほど、仏さまとしての位が上がります。今は家族の皆さんをお守りする仏さまですが、ご法事を行ったり、お墓やお仏壇で手を合わせることで、お釈迦様のような「生きとし生きる全ての人々」をお守りする仏さまとなっていただくために、ともに祈りましょう。ご先祖様、大切な故人様は皆様のことを日々、見守ってくださっております。これからも大切にしていただきたいと思います。
3.家族、親族の絆を繋ぎとめる
近年、家族や親族での交流の場がなくなり、関係性が希薄化しつつある世の中です。親族の結婚式や葬儀でしか会ったことがないという方も大勢いることでしょう。「ご法事」とは、もともと「故人様を親族総出で弔い、思い出を語らう」場でありました。しかし、近年「休みが合わない」「親戚が遠くにいる」など様々な理由で縮小化しております。昔は家族や親族でお寺に集まり、近況報告をしたり、ワイワイと話がはずんだりと、とても微笑ましいものでした。ご法事は、故人様、ご先祖様をご供養するだけではなく、家族や親族の絆を繋ぎとめる大切な行事でもあったのです。
ご法事はご先祖様、故人様だけではなく、水子供養も受け付けております。お檀家さん以外の方も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。