追善供養の意味

お釈迦様は 『妙法蓮華経』 の中で
「願わくば この功徳をもって あまねく一切に及ぼし 我らと衆生と 皆 共に仏道を成ぜん」
とお示しになられました。意訳致しますと、

 

「もしできるのなら、私が行うこの善行を あらゆる人々にも振り分け、私も、すべての人々も皆、平等に成仏できますように」というありがたい、み教えです。

 

また、日蓮聖人は 『報恩抄』 という著述の中で、

「この功徳 故道善房の聖霊の御身に 集まるべし」

 

とお示しになりました。意訳致しますと、

 

「大難四ヶ度、小難数知れずといわれるほどに、私 日蓮が命がけで行ってきた布教というこの善行を、生前、 本当にお世話になった我が師匠 である道善房上人に振り向けます。」

 

という内容です。師弟愛の美しさを垣間見る思いです。


「 回向」 という言葉があります。
回して向ける、ということなのですが、もう少し深い意味があります。

 

自分がもっているもの、または、本来自分が受ける取るべきものを他の人へ振り向けるということ。そしてさらに、他の人に振り向けられたものが、その振り向けたという無私の善行により、最終的には自分にもどって来るということです。

 

善行を自分にではなく、まず、ご先祖様に振り向けることにより、ご先祖様の善行となると同時に、ご自分の善行になるのです。

英語で「やまびこ」のことを「エコー」といいます。ヤッホーととなりの山に向かって声を発すると、その声が反響して自分の所に戻ってくるのです。
仏教の「回向」、英語の「エコー」。なにか深い関係があるのかも知れませんね。

 

お釈迦様がお勧めになり、日蓮聖人がよく行った「追善供養」を、是非、ご一緒に行ってみましょう。素晴らしい功徳があると思います。